SNSをどう思いますか?

合同会社アウラント 大越肇

mixiやFacebookといった、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を利用している人は多いと思います。

「音信不通だった古い知り合いと再会できた」「同じ趣味を通じて新しい友人ができた」などコミュニケーションの手段として楽しんでいる人がいる一方、「投稿やタイムラインを毎日チェックするのが面倒」「メールで十分だから、SNSは必要ない」という人もいるのではないでしょうか。
私がSNSというシステムに出会ったのは、2005年、あるシステム開発会社のプロジェクトに携わっていたときでした。mixiでさえ利用者が1万人ほどといわれていた時代でしたから、SNSの説明をしたところで、誰もが「?」と思うばかり。
ビジネスコミュニケーションの一環として、SNSを活用するという発想がほとんどありませんでした。

SNSの可能性

私はSNSの開発に携わるようになったときから、SNSこそがこれからの世界やビジネスを変えていくものだと確信していました。
なぜなら、人と人との物理的な距離をなくし、世界中の人を繋げるコミュニケーションインフラとなり得ると考えたからです。
インターネットが繋がってさえいれば、どこにいても、誰とでも、何人とでも話し合うことができる、それがSNSの最大の強みだと思っています。
そして、この強みはビジネスでも十分に発揮されることでしょう。

「誰とでも繋がることができる」がどれほど凄いことか
「これまで通りの会議やメールで、しっかりコミュニケーションはとれている」と言う人もいるかもしれません。
でも、「どこでも、誰とでも繋がることができる」というのは、実に素晴らしいことなのです。

例として、会社という組織内でSNSを運用した場合を考えてみます。事業所や部署によっては、直接会うことがないので、普段はほとんど話をしないという社員同士もいるでしょう。
そこに社内SNSを導入して、業務日誌やアイディアを公開できるようなシステムを作り上げれば、面識がほとんどない社員同士が、各々の仕事の状況や温めているアイディアを知る機会になります。
「こんなことを考えている人がいるのか」「このトラブルなら丁度いい方法を知っている」「このアイディアはうちの部署と連携すれば実現できそう」というように、思わぬところから新しい企画や解決法が生まれることがあるのです。

アウラント設立へ

このようにSNSの可能性を直感した私は、SNSをビジネスツールとして発展させたいと考えるようになりました。
そこで、SNSのカスタマイズを主とした事業を行うために、合同会社アウラント(LLC OwlAnt)を設立しました。

社名のアウラントとは、「知恵の神 梟(Owl)」と「労働の象徴 蟻(Ant)」を合わせたもの。
「梟のように考え、蟻のように働く」を理念として、SNSのカスタマイズ、コミュニティサイトやWebサイトの構築などを数多く手掛けてきました。

SNSを通してやりたいこと

SNSを通してやりたいこと私の夢は、世界中のアイディアを集めて、素晴らしいシステムやモノが生まれるような場を作ることです。

近年、「プロシューマー」という言葉が浸透してきました。
これは、プロフェッショナル(専門家)とコンシューマー(一般消費者)から成る造語で、新製品などの開発に参加する一般消費者を指しています。
これまではどこかの会社のオフィスの中で交わされていた製品開発の議論に、学生などの一般消費者が意見を出せるような時代がやってきたということです。
そして、一般消費者が臆せず意見を出せる場として、SNSが活用されると期待しています。

SNSでネットワークが広がれば、それだけ多くの声を聞くことができ、新しいビジネスの方向性が生まれるはず。

まずは、あなたの会社でSNSを導入して、社員が自由にアイディアや意見を交わせる場を設けてみませんか?